疲れが抜けない週のアクティブレスト|軽く動く日の種目と強度を決める
アクティブレストは「会話できる強度で20〜40分」。種目と強度を決めておけば、疲れが抜けない週の武器になります。
見直しの目安
休んだのに疲れが抜けない週がある / 完全オフだとかえって体が重い / 軽く動くと言われても何をすればいいか分からない / 軽いつもりの運動で余計に疲れた
セルフチェック
「軽く動く日」に何をやるか、種目と時間を即答できるか
今日の一歩
今週の予定に、会話できるペースの散歩20分を1回だけ入れる
「休むのに、動く」。アクティブレスト(積極的休養)という言葉を初めて聞いた時、多くの人が引っかかるのはこの矛盾です。休みたいから休むのに、動いたら休みにならないのではないか。
ただ、完全に横になって過ごした休日の翌朝、かえって体が重かった経験は、たいていの人にあるはずです。「動かない」が最良の回復とは限らない。ここにアクティブレストの出番があります。
休み方を二択にしない考え方そのものは回復設計の記事と当日調整の記事で書いてきた通りです。今回はその先、種目・強度・時間まで決め切るのがこの記事の役目です。
まず結論
アクティブレストは、回復を目的にした軽い運動のことです。迷わないための目安を先に決めてしまいます。
- 強度:会話しながら続けられるペース(息が上がったら強すぎ)
- 時間:20〜40分。それ以上は回復目的から外れていく
- 置き場所:強度の高いトレーニングの翌日
なぜ軽く動くと回復に役立つのか
軽く体を動かすと、血流が全身を巡り、固まった体がほぐれて、気分も切り替わります。運動後の回復手法を比較したメタ分析でも、アクティブリカバリー(軽い運動)が筋肉痛の軽減と関連する結果が報告されています。
ただし「軽く動けば疲労が消える」とまでは言えません。実感として確かなのは、動かない1日より体が軽く感じられる日が多いこと。その範囲の道具として使うのが、ちょうどいい距離感です。
具体メニュー3つ
1. 散歩20〜40分
いちばん失敗しないメニューです。会話できるペースで、景色を見ながら歩く。時間が取れない日は20分で十分です。
2. 自重サーキット2周
スクワット、ヒップヒンジ、膝つき腕立てを各10回、休憩を挟まずゆっくり2周。重りは使いません。全身の関節を大きく動かすことが目的で、追い込む要素はゼロです。10分で終わります。
3. ストレッチと呼吸10分
夜向けのメニューです。股関節と胸まわりを中心に、痛気持ちいい手前の強さで。最後に仰向けで息を吐く時間を2〜3分。寝る前の時間帯なら、これだけで翌朝が変わることがあります。
姿勢や動きのクセは自分では気づきにくいものです。クセを一緒に確認しながら整えていく進め方はサービス内容にまとめています。
強度の物差し
判定はシンプルに2つです。やっている最中に会話ができること。終わった後に、始める前より体が軽いこと。翌日に疲労が上乗せされていたら、それはアクティブレストではなくトレーニングをした、ということです。強度を一段下げます。
週への入れ方
置き場所は、強度の高い日の翌日が基本です。脚の日の翌日に散歩、全身を追い込んだ翌日に自重サーキット、という組み合わせになります。完全オフの日も週に1日は残してください。眠気や食欲まで崩れている週は、動く休みより先に、何もしない休みと睡眠が必要です。
読み違えやすいポイント
- アクティブレストは追加のトレーニングではない。「物足りない」が正しい感覚
- 「軽いジョグ」は思ったより強度が高い。会話が途切れるなら散歩に落とす
- 毎日をアクティブレストで埋めない。完全オフの価値は消えない
- 眠気・食欲・気分まで崩れている週は、完全休養と睡眠が先
よくある質問
Q. 毎日やってもいいですか?
A. 散歩程度なら毎日でも問題ありません。ただ、サーキットやストレッチを義務のように毎日積むと休みではなくなるので、疲れの濃い日を選んで使う方が効果を感じやすいです。
Q. 筋肉痛の日にやってもいいですか?
A. 会話できる強度なら選択肢になります。動かして楽になるか悪化するかの見極めは、筋肉痛の日の調整の記事の考え方がそのまま使えます。
Q. サウナや入浴でも代わりになりますか?
A. リラックスの手段としては有効ですが、体を動かすことで得られる部分は置き換えられません。入浴は夜のストレッチとセットにすると相性が良いです。
まとめ
- アクティブレストの目安は「会話できる強度で20〜40分」
- メニューは散歩・自重サーキット・夜のストレッチの3択で足りる
- 終わって体が軽くなっていれば成功、疲労が増えたら強すぎ
- 完全オフと使い分ける。全部が崩れている週は何もしない休みが先
今週のカレンダーに、20分の散歩を1つだけ書き込んでみてください。
自分のクセを知りたい方へ
姿勢や動きのクセは自分では気づきにくいものです。オンライン(全国対応)または横浜駅周辺の対面で受けられます。まずはLINEの友だち追加で無料姿勢チェックを受け、進め方をご相談いただけます。いきなりの契約や勧誘はありません。
あわせて読みたい記事
参考文献・参考資料
- An Evidence-Based Approach for Choosing Post-exercise Recovery Techniques to Reduce Markers of Muscle Damage, Soreness, Fatigue, and Inflammation: A Systematic Review With Meta-Analysis: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29755363/
- 身体活動・運動の推進(厚生労働省): https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/undou/index.html


