健康診断の数値と見た目が合わない時|腹囲・BMI・血液検査が測っているもの

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健康診断の数値と見た目は、測っているものが違います。どちらかが良ければ、もう片方も良いとは言えません。2つは別の物差しとして持っておきます。

見直しの目安

結果は問題なしなのに、おなかまわりが気になる / 体は締まってきたのに、数値で指摘を受けた / BMI は標準だが、体脂肪率は高めに出る / 結果票を見た後、しまい込んで終わっている

セルフチェック

去年の結果票と、去年の今頃の写真を、並べて見たことはあるか

今日の一歩

今年の結果票を、同じ月に撮った写真とウエストの記録と同じ場所に保管する

届いた結果票には、問題なしの印が並んでいます。それなのに、鏡の前に立つと、おなかまわりは去年より気になる。逆の人もいます。体は締まってきたのに、結果票には再検査の文字がある。

先に線を引いておくと、個々の検査値の読み方も、再検査や治療に進むかどうかも、決めるのは医師です。指摘を受けた項目は、この記事ではなく、医療機関で相談してください。

健診の前日の運動は健康診断の前日に運動していいか、数日前からの食事は健康診断前の食事は何日前から気にするかに分けてあります。こちらは、結果が届いた後の話。紙の上の評価と、鏡の中の印象は、別のものを測った結果です。

まず結論

  • BMI は身長と体重の比。筋肉と脂肪の区別はつかない
  • 腹囲は、おへその高さで測るおなかまわり。内臓脂肪の目安であり、見た目のウエストとは測る場所が違う
  • 血液検査は、外からは見えない体の中の状態
  • 健診は健康の側、写真とウエストは見た目の側を測る道具。両方を並べて持つ

それぞれが測っているもの

1. BMI

体重(kg)を、身長(m)の2乗で割った値です。日本肥満学会の基準では、25以上が肥満とされています。計算に入るのは身長と体重だけなので、同じ BMI でも、筋肉の多い体と脂肪の多い体は区別されません。

BMI でよく使われる基準は、体脂肪が多い人のおよそ半分しか拾えていなかった、というメタ分析が報告されています。一方で、体脂肪が多くない人を誤って肥満と判定することは少ない。BMI は、引っかかった時の確かさは高く、引っかからなかった時の安心は割り引いて受け取る指標です。

2. 腹囲

健診の腹囲は、おへその高さで測ります。メタボリックシンドロームの診断基準では、男性85cm以上、女性90cm以上が、内臓脂肪の蓄積の目安とされています。これは診断の入口の1項目で、腹囲だけで何かが決まることはありません。

3. 血液検査

血糖、脂質、肝機能などは、体の中の状態を映します。見た目からは分かりませんし、見た目を整えたからといって良くなるとも限りません。ここは医師と話す領域です。

食い違いの2つの型

1. 数値は問題ないのに、見た目が気になる

体重や BMI が標準の範囲でも、体脂肪の割合が高い状態があります。こうした状態は、代謝の面でのリスクと関連することが報告されており、「標準だから何もしなくていい」とは言い切れません。

見た目の側から言えば、筋量が少ない、姿勢が崩れている、といった要素は健診の項目に入っていません。このあたりは体重は減ったのに見た目が変わらない理由と見た目を変えたい時に考えたいことで詳しく見ています。

2. 見た目は締まっているのに、数値で指摘された

見た目では分からない項目があるから、健診があります。トレーニングをしていて体型に自信がある人ほど、指摘を軽く受け流しがちです。指摘は指摘として、医師に相談してください。前日の運動や食事が一部の検査値に響く場合があることは、先に挙げた2本の記事で触れました。

食事だけで調整しようとすると続きにくいこともあります。食事と運動をあわせて整える進め方はサービス内容にまとめています。

結果票を受け取った後の使い方

1. 去年の自分と比べる

基準値の内か外かだけでなく、去年からどちらへ動いたかを見ます。体重、腹囲、BMI は、自分でも追える数字です。

2. 見た目の記録と並べて保管する

同じ月の写真と、自分で測ったウエストを、結果票と一緒にしまっておきます。1年後、数値と見た目が同じ方向に動いたのか、別々に動いたのかが分かります。体型が服に隠れる時期の基準づくりは、体型が隠れる季節に何を続けるかと同じ考え方です。

読み違えやすいポイント

  • すべて問題なしでも、体づくりが順調という意味ではない。健診は、筋量も姿勢も見ていない
  • 見た目が良いから健康、でもない。体の中は、外から見えない
  • 腹囲は測る位置と姿勢で変わる。自分で測る時は、位置と時間をそろえる。考え方は体脂肪率が毎日ブレる理由と同じ

よくある質問

Q. BMI は標準なのに、おなかが出ているのはなぜですか?

A. BMI は体全体の重さの指標で、脂肪がどこについているか、筋肉がどのくらいあるかは映しません。体重が標準でも、体脂肪の割合が高いことはあります。姿勢の崩れで、おなかが前に出て見えている場合も。腹囲が基準を超えている時は、健診の案内に従ってください。

Q. 筋トレをしていると、BMI が高く出ますか?

A. 筋肉と脂肪を区別しない指標なので、筋量の多い人では高めに出ることがあります。ただし、自分がそれに当たるかどうかを、BMI だけで判断する方法はありません。腹囲やほかの検査値と合わせて、医師の判断を仰ぐのが確かです。

Q. 健診の腹囲と、自分で測るウエストの数字が違います。

A. 測る位置が違うためです。健診はおへその高さ、服のサイズで言うウエストは胴のいちばん細いところを指すのが一般的です。どちらが正しいということではなく、健康の目安と見た目の目安で、場所が別になっています。自分で追う時は、どちらかに決めて続けます。

まとめ

  • BMI、腹囲、血液検査は、健康の物差し。筋量や姿勢は測っていない
  • 数値と見た目が食い違うのは、測っているものが違うから
  • 指摘は医師へ。見た目の記録は、結果票と並べて持つ

結果票を、同じ月に撮った写真とウエストの記録の隣にしまってください。

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参考文献・参考資料

しょーへい

この記事の著者

姿勢・動作・身体の使い方から整えるパーソナルトレーナー。
筋トレ・ボディメイク・コンディショニング・栄養を中心に、無理なく続けやすい身体づくりの情報を発信しています。